BUMP OF CHICKEN 「カルマ」

ガラス玉ひとつ 落とされた 追いかけてもうひとつ落っこちた

ひとつ分の陽だまりに ひとつだけ残ってる


心臓が始まった時 嫌でも人は場所を取る

奪われない様に 守り続けてる



生まれた瞬間から、他人の居場所を存在する為に奪っている。ここを奪われたら、死ぬしかない。存在する事、形を成す事と罪はコインの両面であり切り離す事は出来ない。形を成す事、すなわち存在する事が罪を形作る。


もし俺が道端で他人のルックスを馬鹿にしてそしてそのまま俺が他人からルックスを馬鹿にされる事なく死んだら矛盾する。無矛盾という前提があるならば、もう一度生まれ変わり、今度はあの時馬鹿にした相手の気持ちがわかるように、醜い顔で人生をもう一度やり直す。


こう考えると、罪が今の俺を形作っている。罪が形を、存在を形成する。



汚さずに保ってきた手でも 汚れて見えた

記憶を疑う前に 記憶に疑われてる



前世を疑う前に、自分がかつて犯した誤ちから問われている。生まれた理由を問う前に、生まれた理由に、良心に問われている。



必ず僕らは出会うだろう 同じ鼓動の音を目印にして



自分の罪は、自分の思考は波となり空間に放たれて俺の場所に戻ってくる。俺の犯した罪は人の姿を為して戻って来る。



ここに居るよ いつだって呼んでるから

くたびれた理由が 重なって揺れる時

生まれた意味を知る


存在を成立させる為に、俺達は出会う前から呼び合っている。俺たちの肉体を作り上げた罪、これまで幾度となく問うた生まれた理由は波となり共振を起こし、目の前にいる君が俺の生まれた理由、償わなければならない罪だと悟った。




存在が続く限り 仕方無いから場所を取る

ひとつ分の陽だまりに ふたつはちょっと入れない


ガラス玉ひとつ 落とされた 落ちた時 何か弾き出した

奪い取った場所で 光を浴びた



生まれ落ちた時から他人の居場所を奪い続け、その事で称賛された。



数えた足跡など 気付けば数字でしか無い

知らなきゃいけない事は どうやら1と0の間


いくら称賛されようと、どれほど高い業績を上げようと、そんなものに意味はない。

知らなきゃいけない事は、生まれた理由、すなわち、かつて犯した罪、そしてそれを精算しなければならない。



初めて僕らは出会うだろう 同じ悲鳴の旗を目印にして

忘れないで いつだって呼んでるから

重ねた理由を二人で埋める時

約束が交わされる



生まれた理由を葬る営為をしようとする時、償いを果たしたら二人は一つになろうと約束をする。



鏡なんだ 僕ら互いに

それぞれのカルマを 映す為の

汚れた手と手で 触り合って

形が解る


俺達は互いの罪を映し出す鏡なんだ。犯した罪が同じ、肉体が放つ波動が同じならば、これから出会う出来事も同じなんだ。

同じ罪を犯したからこそ、自分というものが解る。



ここに居るよ 確かに触れるよ

一人分の陽だまりに 僕らは居る


忘れないで いつだって呼んでるから 同じガラス玉の内側の方から

そうさ 必ず僕らは出会うだろう 沈めた理由に十字架を建てる時

約束は果たされる

僕らはひとつになる


肉体の内側から、いつも俺達は呼び合っている。

葬ろうとして土に埋めた理由に完全に決別を果たす時、約束は果たされ、二人は一つになる。

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